クラウドソーシングの募集サイトとして高い知名度を誇るのがランサーズとクラウドワークスの2つです。それぞれ知名度があり、評価も高いですが、まれにクラウドワークスは「あまり稼げない」という口コミや評判を見かけることもあります。
クラウドワークスでライティングの仕事を中心に月数万円を稼いでいる著者の意見ですが、大手のクラウドソーシングなのでしっかりとした仕事を選べば月10万、場合によっては専業として成立させることも可能です。
それでもなぜ「稼げない」と嘆く人々がいるのでしょうか。その疑問に答えるためにも、ここではクラウドワークスについて全般的に解説しつつ、稼げない理由、そしてどうしたら理想の収入が得られるかなどを紹介していきます。
目次
クラウドワークスでの仕事は稼げない?時間の無駄?

まず最初に「クラウドワークスで稼げるか」という問題ですが、これは「実力や実績があれば稼げる」というのが答えです。
クラウドワークスに限らずクラウドソーシングは最近注目された分野なので、作業と報酬に対する厳密なルールがありません。ですので、労働時間で計算するととんでもなく少ない報酬の案件もあります。
一方でしっかりとした仕事を請け負えば、それなりに稼ぐことも可能なので、その点をよく心がけて応募を確認することが大切です。
クラウドワークスで稼げない理由は低単価の仕事を請け負っているから
クラウドワークスで稼げない根本の理由は「単価が低い仕事を請け負っているから」です。クラウドワークスは依頼人と働き手をつなぐマッチングサイトであり、ライティングからアプリの制作、コンペ、タスクと色々な仕事があります。
もちろん報酬もピンキリであり「手軽な分安い」ものから「難しいから高い」「難しいのにに安い」と色々なものがあります。
そのため初心者や登録してすぐの人、また相場を理解できない人が安い仕事を請け負ってしまい、稼ぐことができない事態が起こるわけです。
特にライティング案件は1文字0.1円報酬も
この「相場より安い案件」はすべてのジャンルにあるのですが、特に多いのがライティング関係です。
特にアフィリエイト向けブログ記事などを製作するライティングは、記事によって手間が大きく変わるので相場感がわかりにくいです。そうなると1字0,1円(1000字で100円)程度の報酬がでてきますし、1000字500円くらいの仕事ならゴロゴロ転がってる世界です。
ちなみに「どの程度なら良いのか」という話ですが、これは最低賃金を目安にするといいでしょう。東京都の最低賃金は現在985円、全国平均で874円です。
参照:厚生労働省-地域別最低賃金の全国一覧
つまり1字1円なら1時間に874字、0.5円なら1748字書けば最低ラインは越えます。
もちろんただ書けばいいという訳ではなく、記事の構成や下調べ、場合によっては画像の添付や投稿まで行う必要があります。ですから、1字1円でも正直安いくらいといっていいです。
値段の相場がない+素人も多いのが低報酬化の要因
なぜこのような安い報酬の仕事が多いのか、という問題ですがこれはクラウドワークスではなくクラウドソーシング自体の問題につながります。
根本的にクラウドソーシングで仕事を発注するのは「専門家に直接発注するより安く早くあげる」ことを目的とすることが多く、そこまで豊富な予算をかけることが少ないです。
そのうえ受ける側も「副業」「暇つぶし」位の考えで参入する素人が多く、多少安いくらいでも仕事を受けてしまう人がたくさんいるので低い報酬の仕事が消えることがありません。
ライティングの場合、ここに「ネットビジネスの収益構造」という問題も重なってきます。無料で記事を公開し広告で収益を上げる仕組みだと、1つの記事に大金をつぎ込むより記事をたくさん作った方が利益を出しやすいという構図が出来上がるわけです。
これは質の低下、コピペ記事、著作権無視といった低品質のネット記事が量産される結果をまねき、現在問題になっています。
関連記事:クラウドソーシングが抱える問題点とは?稼げない理由と解決法を説明
実際にクラウドワークスで稼いでいる人たちはいる

報酬が低い仕事がたくさんあるのは事実ですが、しっかりとした仕事をえらべば月に5万や10万円単位で稼ぐことも可能です。
副業なら月5万円も難しくない
副業感覚での利用であれば、月数万円程度稼ぐのは難しくないようです。
Twitterなどで収益を公開している方もいますが、副業で行うのであれば5万が1つの基準となるようで、大体これを超えるか超えないか程になるようです。
本業並みの収入を得ているワーカーもいる
もちろん本格的に腰を据えて行うことも可能です。ある程度の収益と経験があると認定されるとプロクラウドワーカーに認定されますが、その中には腰を据えて本業としてフリーランスとして働いている人がたくさんいます。
そういった方へのインタビューをクラウドワーキングマガジンが行っているので、参考にしてみるのも面白いでしょう。
関連記事:クラウドソーシングで月収いくらを目指す?10,25万の体験談を紹介
関連記事:翻訳の仕事をクラウドソーシングのサイトで探し、半年間で15万円を稼ぎました!
クラウドワークスで稼ぐための3つのポイント

低報酬の仕事ばかり受けるのではなく、しっかりと稼いでいきたい。ということであれば以下の3つをポイントを押さえておきましょう。
1.自分ができることを明確にする
まず、自分はどのような仕事ができるのかはっきりさせます。
ライティング、グラフィック、アプリ開発、といった自分のスキル分けは誰でもやりますが、もっと細分化していきましょう。
例えば、ライティングであればジャンルが「金融」「副業」「健康」「医療」など多岐に分かれているので、どの分野を引き受けるか決めておくと仕事が選びやすいです。
また、特定のジャンルは引き受けない、安価な作業案件は断るなど、絶対にやらないものを決めておくようにしましょう。より自分がやりたい仕事が見つかりやすくなります。
自分のスキルを明確化させることで、効率よく仕事を受けることができるようになるのです。
2.納得のいく案件を見つける
次に案件を探しましょう。手間がかからない分安い案件もあれば、スキルを求められる分高い案件もあります。
報酬が安いからダメということはありませんが、案件の内容と報酬が釣り合わない仕事は避けましょう。
また募集と指示内容が異なることもたまにでてきますので、案件を見つけて自分が少しでも疑問に思ったところは事前に質問し納得したうえで受けましょう。
3.案件をこなし実力をつける
あとは自分の実力がものをいいます。数をこなして、効率よく案件をこなせるように経験を積んでいきましょう。
初心者はアンケートの回答など、短時間で終わりそうな案件から始めてみましょう。ライティングスキルが上がるだけでなく、仕事の流れを把握できるようになり、効率よくこなせる案件かどうか見定められるようになってきます。
一番大事な事は「違法なことをやらない」
上で3つのポイントを紹介しましたが、それよりも何よりも大事なことは「違法行為をやらない」「怪しそうな仕事は避ける」の2つです。
低い報酬の仕事ばかり請け負って稼げないなら少なくとも倫理や法的に問題があるわけではありませんが、違法行為は警察のお世話になる可能性もでてきます。
私自身クラウドワークスで仕事をするなかで、たくさんの怪しい仕事を見つけてきました。
- マルチビジネスの募集や口コミの捏造
- ステマ依頼
- 「初心者でも可」な医療・美容・健康関連の業務
- 情報商材の制作
- 電話番号の買取
などです。
最近はクラウドワークスが対策に乗り出したので、見かけることも少なくなりました。それでもたまにネットワークビジネスの勧誘やアンケートを口実にした情報商材の広告なんかを見かけます。
また、仕事自体は怪しくなくても
- 保険の紹介(有資格者でないとできない)
- ネットから画像を拾ってくる(著作権違反)
- 口コミ依頼(サイトの規約違反)
のような指示を出す企業はたくさんあります。
こういう実情があるので「怪しいことはやらない」「違法なことはやらない。断る」という超基本的なことは常に心掛けておきましょう。
また自分がやる仕事に関連する法律は軽くでもいいので理解しておきましょう。違法なことをやって「知らなかった」では済みません。
関連記事:月収25万ライターがガチに語る!Webライティングの仕事内容・報酬・案件獲得方法
クラウドワークスは稼げるようになるシステムが整っている
クラウドワークスの実態を暴露していますが、それでもランサーズと並ぶマッチングサイトとして成立しているのはその知名度と一定のシステムが整っているおかげです。
高単価案件を請け負いやすくなる「プロワーカー」制度
クラウドワークスでは一定の基準をみたしたワーカーに対してプロクラウドワーカーの認定をしています。
プロクラウドワーカーになっても大きな特典があるというわけでないのですが「実績あるワーカー」として高単価の案件を受けやすくなるほか、高単価案件の紹介が行われるとしています。
会員限定の無料スキルアップ講座を受けられる
クラウドワークスではSchooとタイアップし、クラウドワーカー向けに無料スキルアップ講座を行っています。
内容はライティングのほかイラストレーターやデザインなど多岐にわたります。これで初心者でも簡単にスキルアップが可能です。
何と言おうが案件数は最大級
個人的な意見として、どんな制度よりも大事なのは「案件の数」です。
ランサーズと2大クラウドソーシングとしての地位を作っているので、募集される案件の数も多いです。
その中には問題ある案件や低報酬案件だってたくさんありますが、多数の案件に埋もれて最高の条件の仕事が見つかることもあります。「案件の数が多い」というのはただそれだけ魅力といえるでしょう。
継続しながらスキルアップしていくことでクラウドワークスで稼げる

クラウドワークスは低報酬の案件など問題をを是正するためにプロクラウドワーカー制度をはじめとした各種制度を整えています。さらに知名度が高いおかげで案件数も多いです。
ですから初心者の方でも継続して案件をこなし、自分の実力をつけ稼ぐことができます。
案件が多く、仮払い制度やスキルアップ講座など初心者でも参加しやすく、スキルを上げればプロクラウドワーカーとして認定をさらに上を目指せるよいサイトなのです。
これからクラウドソーシングに参加するのであればぜひとも登録してみてください。
