時間がない人、投資初心者に特に人気となっているロボアドバイザー。
投資と聞くと、ある程度まとまったお金が必要なのかなと思う人もいると思います。
今回紹介するのが、ロボアドバイザーの中でも1番低い自己資金で始められるマネックス証券が提供しているマネラップです。
最低初期投資額が10万円からというロボアドバイザーが多い中、なんとマネラップは1000円から始めることができるんです。
1000円から始められる投資なんてあまり聞いたことがありませんよね。
1000円ならちょっとやってみたいという人でも、お金にあまり余裕がない人でもコツコツ投資をすることができそうです。
マネラップをもっと知りたいという人のために今回はマネラップの詳細や、メリットデメリットなどをご紹介していきたいと思います。
この記事を読むことで
- マネラップとはどんなものなのか
- マネラップのメリット・デメリット
- マネラップの運用実績・実際稼げるのかどうか
がわかります。
金融に関することって難しい専門用語が多かったりするので、この記事では難しい言葉を出さずに解説していきたいと思います。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
マネラップとは
マネラップとはいったいどんなロボアドバイザーなのかを解説していきたいと思います。
マネラップはマネックス証券と提供しているロボアドバイザーと先ほどご紹介しましたが、実はちょっと他のロボアドバイザーとは違う仕組みになっています。
実際に資金を運用するシステムを提供するのは、マネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社という会社になります。
この会社は、日本とアメリカの大手金融機関が共同で出資して設立した資産運用専門会社です。
私たち顧客は、マネックス証券でロボアドバイザーを動かすための投資一任口座を開設します。
さらにマネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社との間に投資一任契約を締結します。
投資一任契約とは、『資産運用すべてをマネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社にお任せします』という契約です。
この契約を締結することで買付など資産運用のすべてを任せることができ、自動で投資をしてくれることになります。
この投資一任契約は、マネックス証券の媒介で行われるため、投資一任口座の開設から投資一任契約の締結まで1度の手続きで行なうことができます。
そしてマネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社は、投資一任口座を持っているマネックス証券にマネラップの運用、指図などを行ないます。
マネックス証券はその指図に従い投資一任口座で運用を行ないます。
ちょっと複雑ですが、マネラップは顧客・マネックス証券・マネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社という3者の間で行われるロボアドバイザーということです。
マネラップの特徴・メリット
マネラップの特徴やメリットをご紹介していきたいと思います。
- 1000円から投資をすることができる
- 未成年でも行える
- 手数料がシンプルで安い
- 『おまかせコース』『カスタマイズコース』から自分にあったものを選べる
ではこれらのついて1つずつ解説していきます。
1000円から投資をすることができる
マネラップの1番大きな特徴といえば、初期投資額が1000円という超低額から始めることができることです。
ロボアドバイザーの最大手・ウェルスナビの最低投資額は10万円、最低投資額が低額だと評判になっているTHEO(テオ)でも1万円となっています。
それらと比べても、どれだけ低額に設定されているかがわかりますよね。
未成年でも行える
1000円から行なえるということで、若い世代からも注目を浴びているマネラップ。
実は未成年でも行なうことができます。
法定代理人と申込者本人(未成年)の関係がわかる公的書類を提出することでマネックス証券での口座開設が可能、マネラップの運用が可能となります。
お小遣いをコツコツ貯めていきたいというしっかり者の未成年の要望にもしっかりと応えてくれるようです。
手数料がシンプルで安い
マネラップでの資産運用が1000円から行える大きな要因として、手数料やコストがかからない海外ETFを中心に投資を行なうということが挙げられます。
海外ETFとは、海外の証券取引所に上場している投資信託のことを指します。
海外ETFを含む投資商品の詳細についてはこちらで詳しく解説してありますのでよかったら合わせて読んでみてくださいね。
https://fukugyo-beginner.net/investment-recommends/
低コストの商品に投資対象を絞ることで、余計なコストをかけず投資を行なうことができます。
マネラップは、手数料1%以下を目指す宣言を掲げています。
この中にはすべての手数料が含まれているため、手数料は1%程度ということになります。
手数料を気にせず投資を行なうことができるのはとても嬉しいメリットです。
『おまかせコース』『カスタマイズコース』から自分にあったものを選べる
マネラップでは、『おまかせコース』と『カスタマイズコース』の2種類から自分の好きなコースを選択して投資プランを作成することができます。
『おまかせコース』は、10つ程度の質問に答えることでおすすめプランを自動的に作成してくれます。
そして『カスタマイズコース』は、ためる・そなえる・たのしむの中から自分にあったものを選び、設問に答えて投資プランを作成するものです。
ためるは、マイホームのために貯める・マイカーのために貯めるなど何か目的を持って貯めたい人のためのプランです。
そなえるは、老後に備える・子供の進学に備えるなど、将来お金が必要になるときに備えて資産運用をしたい人のためのプランです。
たのしむは、まとまったお金がある人のためのプランで、まとまったお金を切り崩しながら資産運用に回して楽しみながら増やしていくというものです。
何か目的がある人は『カスタマイズコース』を選択することで、いつまでにいくら貯めたいのかという目標に向かって資産運用を行なうことができますよ。
マネラップの注意点・デメリット
ここまでマネラップの特徴やメリットをご紹介してきましたが、デメリットや注意点についてもしっかりと知っておきましょう。
- 確定申告が必要となる
- 為替リスクがある
では詳しく解説していきたいと思います。
確定申告が必要になる
投資や副業で一定額以上稼ぐと、確定申告が必要になります。
株式投資や投資信託の場合、『特定口座・源泉徴収あり』という口座を開設しその口座で運用することでいくら稼いでも確定申告をしなくてもよい場合があります。
ロボアドバイザーの中にも、この『特定口座・源泉徴収あり』を開設し確定申告が必要とならないものもありますが、残念ながらマネラップは『特定口座・源泉徴収あり』を開設することができません。
つまり、一定額以上稼ぐと確定申告が必要となります。
確定申告はとても手間がかかり、初心者にはハードルが高い作業となります。
確定申告が必要となるというのは大きなデメリットでしょう。
為替リスクがある
手数料のところで軽く触れましたが、マネラップの対象となっているのは手数料が安い海外ETFとなります。
海外ETFは手数料が安いというメリットもありますが、為替リスクが存在するというデメリットもあります。
為替リスクとは、円と他の通貨を交換する際に発生するものです。
海外ETFを購入する際には、まず円をドルに換えてからドルで購入します。
購入はすべてドルベースで行われますが、売却する際にはドルから円に変換されます。
この時、買ったときよりも円高になっていると、利益が少なくなり、最悪元本割れするリスクがあります。
複雑なので、例を出して説明しますね。
為替リスクを具体的に解説
買付時の為替レートは1ドル120円、1000ドル投資を行ないました。
この時1ドル120円なので、1000ドル投資するのに使った金額は12万円です。
投資がうまくいき、400ドルの利益が出たとします。
400ドルの利益が出たので、そろそろ売却をしようかなと思い売却依頼をかけます。
売却依頼時、1ドル100円になっていました。
売却して受け取るためには、投資した1000ドル、利益の400ドルを日本円に替えなくてはいけません。
1ドル100円なので、1000ドルの投資額は10万円、400ドルの利益は4万円です。
買付時には12万円で1000ドルを購入したのに、売却する際には1000ドルが10万円になってしまっています。
利益を含めると14万円なので元本割れはしていませんが、仮に400ドル利益が出ていなかったとしたら元本割れになってしまいます
これが円とドルを交換するときに発生する為替リスクです。
ただし、この為替リスクは1ドル120円が100円になるという円高の場合に起こります。
逆に1ドル120円が140円など円安になっていた場合、利益のほかにも為替レートの変動による差額も受け取ることができます。
ちなみに、売却時のレートが1ドル140円になっていた場合、1000ドルは14万円、400ドルは7万6000円になります。
レートの変動だけで仮に利益が出なかった場合でも2万円のプラスとなって返ってきます。
売却時には為替レートをチェックし、買付時より円安になっている場合を狙うなど為替リスクとうまく付き合い味方につけてしまいましょう。
マネラップの運用実績
では気になるマネラップの運用実績をご紹介していきます。
以下はマネラップから公式で発表されている運用結果です。

引用:https://www.msvlife.jp/
この表を見ると、2018年はすべてのコースでマイナスとなってしまっています。
これはあくまで2018年の結果ですが、年間を通じてマイナスが続くという残念な結果になっています。
この結果を見てマネラップでの運用をちょっと悩んでしまうという人におすすめなのが、投資額1万円から始められるTHEOというロボアドバイザーです。
THEOは日本国内でロボアドバイザーを1番最初にスタートしており、手数料もマネラップと同様の1%というわかりやすい設定になっています。
THEOについてはこちらで解説してあるので興味のある方は読んでみてください。
内部リンク:THEO詳細
そして、着実に資産を増やしているロボアドバイザー1番人気のウェルスナビもおすすめです。
ウェルスナビは会員数・運用資産額共にNo.1となっています。
初期投資額が10万円と高額ですが、その分様々な商品に投資ができるため利益が出やすく、リスクが分散されるという特徴があります。
ウェルスナビについてはこちらで紹介しているので読んでみてください。
まとめ
1000円から始められて手数料が安いマネラップは、投資初心者や若い世代に人にぴったりのロボアドバイザーです。
しかし、運用実績でもご紹介した通り2018年はマイナスとなっています。
1年間の運用結果がマイナスとなることが気になるという人は、順調に資産がプラスとなっているTHEO、ウェルスナビがおすすめです。
残念ながら2018年はマイナスとなっているマネラップですが、長期でコツコツ運用していくことが推奨されています。
短期の結果にとらわれず、長期目線で運用していってみるのもいいと思います。
https://fukugyo-beginner.net/robo-advisor-comparison/