「ガス料金が払えない!」というピンチに陥る理由は人それぞれ。
「急な出費が重なってお金が足りない」という場合や「引き落としされる金額の計算間違えてた!」とという場合も…どんな場合でもいざ目の当たりにすると焦りますよね。
また、「どうしたらいいの?」「払えなかったらどうなるの?」と不安が襲ってくることでしょう。
今回は、
- ガス料金が払えないときのガス停止までの流れ
- ガス料金が払えない場合のリスク
- ガス料金が払えないときの対処法
を紹介します。
目次
ガス料金が払えない…停止までの流れ
ガス料金が払えない場合は、そのまま放置しているとガスを止められてしまいます。
まずは、ガス料金が払えない場合のガス停止までの流れを見ていきましょう。
ガス会社によって、停止までの期間は異なりますが、ここでは東京ガスのガス停止までの流れを紹介します。
1.検針日:ガス料金決定
2.ガス料金を請求
3.支払期限を過ぎると電話や書状でガス料金を督促
4.翌月のガス利用分を合わせて請求
5.ガス料金の支払い最終期限通知を届ける
6.ガスが止まる
東京ガスを利用している場合、上記のようにガス停止まで状況が進んでいきます。
ガスの検針日の翌日から50日経ってもガス料金を支払えないでいると、ガスを止められてしまうのです。
もっと詳しく見ていくと、東京ガスのガス料金支払い期日は、検針日から30日後とされています。
検針日の翌日から50日でガスを止められるということは、支払期日から20日後にガスが止められてしまうということです。
また、東京ガス以外の地方の主力ガス会社の停止までの期間は以下の通りです。
地方 | ガス停止までの期間 |
---|---|
北海道 | 50日間 |
東北 | 50日間 |
関東 | 50日間 |
中部 | 50日間 |
北陸 | 50日間 |
近畿 | 50日間 |
中国 | 30日間 |
九州 | 50日間 |
沖縄 | 50日間 |
中国地方の主なガス会社である広島ガスは、停止までの期間を30日間と短めの設定になっていますが、ほとんどのガス会社は50日間を期限としています。
そのため、「ガス料金が払えないでいると20日後に止められる」と危機感をもっておきましょう。
また、ここで紹介した各地方の主力ガス会社以外の会社と契約している人は、停止までの期限が違ってくるので、自分の契約するガス会社を確認した上で調べてみてください。
ガス料金が払えない場合のリスク
続いて、ガスが止まってしまう以外の、ガス料金が払えない場合に起こるリスクを紹介します。
延滞利息が発生する
ガス料金が払えないからといって滞納してしまうと、延滞利息が発生します。
ガス会社によって請求される延滞利息は異なりますが、たとえば、契約しているガス会社が東京ガスの人の場合は、1日0.0274%の率で割り出された金額を請求されることになるのです。
「税抜きガス料金×0.0274%×延滞日数」といった式で計算されます。
参考:東京ガス
滞納金額が数千円程度であれば、1ヶ月でも数十円ほどなので大きな負担にならないですが、滞納日数が長引けば長引くほど大きな金額になり、自分を苦しめることになるでしょう。
生活が不便になる
ガス料金が払えないとガスが止められてしまうので、生活が不便になることはいうまでもありません。
ガスが止められると、火が使えないので料理ができなくなります。
また、お湯もでなくなるのでお風呂に入れなくなったり、寒い冬でも冷たい水で洗いものをしないといけなくなったりします。
「食べ物は買ってきたらいいや」「銭湯に行くという手もあるし」という人もいるかもしれませんが、今まで普通に使えていたものが使えなくなるということは想像以上に苦痛を感じるものです。
外食や銭湯を利用すると結果的に出費もかさむので、生活がさらに苦しくなっていく危険性もあります。
ガス開栓の立ち合い・手数料が必要
ガス料金を滞納して、ガスが止まってしまった人は、利用再開の場合にガス開栓の立ち合い、さらにプロパンガスの場合は再開栓の手数料が必要になることもあります。
ガスの再開栓は、契約者の立ち合いが必要だとされています。
仕事をしている人なら立ち合いの都合がつかないと、ガス料金を滞納していないのにいつまでたってもガスが使えない…という場合もあるかもしれません。
また、プロパンガスの契約をしていた人は、開栓するときに手数料を請求される場合があります。
開栓作業に人手や手間がかかることを考えたら、仕方がないことでしょう。
ガスが止まる前に払っておけば発生しなかった手間やお金。
余計な負担が増えないように、ガス料金は早めに払い終えるようにしましょう。
ブラックリストに載る可能性がある
ガス料金をクレジットカード払いにしている人なら、ガス料金が払えない場合ブラックリストに載る可能性があります。
ガス料金の滞納期間が長引き、3ヵ月続けてクレジットカードの引き落としが不可能だった場合、信用情報機関にその情報が記録されてしまうのです。
これがいわゆるブラックリストに載るということ。
ブラックリストに1度載ってしまうと少なくとも5年間はクレジットカードが作れなかったり、ローンが組めなかったりします。
ガス料金の滞納は、人生プランを狂わせる危険性もあるのです。
訴えられる場合がある
ガス料金が払えない状況が長引き、滞納期間が長期にわたると、最終的に訴えられてしまいます。
まず、ガス料金を長期滞納してしまった相手に対し、ガス会社から任された債権回収会社が督促をはじめます。
債務回収会社の督促に対処せず、払わないままスルーしていると、裁判を起こす手続きが進められ、訴えられてしまうのです。
さらに、訴えられた際に裁判所から届いた支払督促状も無視し続けると、判決が下り、財産差し押さえされる場合があります。
ガス料金を払わずにすむ方法はないため、払えないからといって無視することだけはやめてくださいね。
ガス料金が払えないときの対処法
ガス料金を払わないままにするのはさらなるリスクや負担を増やすだけです。
これから紹介するガス料金が払えないときの対処法を使って、できるだけ早く支払うようにしましょう。
ガス会社に連絡する
ガス料金が払えないとわかったら、早めにガス会社に連絡しましょう。
ガス会社によって対応は違うものの、ガス料金の支払いは基本的に待ってもらえません。
しかし、中には支払いを数日待ってもらえたり、来月分とまとめて支払いをできるようにしてもらえたりする場合もわずかながらあります。
きっぱり断られる可能性のほうが高いですが、連絡があったかなかったかでは印象が大きく違います。
今後のガス会社の対応にも関わってくるので、連絡はしておいた方が得策です。
身の回りの不用品を売ってお金を捻出する
身の回りの不用品をネットオークションやフリマで売ってお金を捻出すれば、ガス料金を払えない状況を回避できる可能性があります。
フリマアプリでは、「こんなもの売れるの?」というものが多く出品されていますよね。
自分の身の回りの価値がないと思う品でも、意外といい値段で売れるかもしれません。
可能性を信じて出品してみましょう。
両親や友達にお金を借りる
両親や友達にお金を借りて、ガス料金を払ってしまうのも対処法として有効です。
ガス料金は無駄遣いしない限り、万単位の金額にはなりません。
そのため、事情を説明して真摯な態度で頼めば、両親や親しい友達ならお金を貸してくれる可能性はあります。
借りれたら感謝の気持ちは必ず伝えるようにしましょう。
また、いくら快くお金を貸してもらえたからといって、頼ることを日常化させないように注意してくださいね。
副業する
ガス料金が払えないほどの経済状況なら、副業をはじめることはおすすめの対処法です。
一時的に払えないだけなら即日払いのバイトでいいですが、度々払えない状況が続くようなら副業をもっているほうが安心です。
今は副業の種類も豊富で、簡単にはじめられるものも多いです。
自分のライフスタイルにあった、やりがいのある副業がみつかる可能性もあります。
ガス料金が払えないと困っている人は、一度副業を紹介しているサイトやクラウドソーシングサイトをチェックしてみてください。
まとめ:ガス料金が払えないと気づいたら、早めに対処しよう!
ガス料金が払えない状況をスルーし続けると、ガスを止められるだけでなく、
- 延滞料金が発生する
- 生活が不便になる
- ガス再開栓の場合は立ち会う手間が必要
- ブラックリストに載る
- 訴えられる場合もある
といったリスクが発生します。
さらに、プロパンガスを契約している人の場合は、再開栓の手数料をとられる場合もあります。
さまざまなリスクを回避するためには、早め早めの対処が重要です。
今回の記事で紹介したガス料金が払えないときの対処法を参考にして、できるだけ早く支払いを済ませましょう。