二人で暮らしていると、気になるのが「生活費」。別々に住むより二人で暮らす方が生活費は安くなりますよね。せっかく二人で暮らしているなら、できれば節約してほかのことにお金を回したいもの。
その中でも、食費と光熱費はすぐにでも節約できる費用です。しかし、自分たちの食費や光熱費がそもそも多いのか少ないのか分からなければ、節約のしようがありませんよね。
そこでこの記事では、
- 二人暮らしにかかる食費と光熱費の目安
- 食費と光熱費を節約するポイント
についてくわしく解説していきます。
目次
二人暮らしにかかる食費の目安は、手取り収入の15%程度
まずは食費について見ていきましょう。食費は親戚から食料がもらえるかどうか、どれくらい食費にお金をかけたいかなどで個人差があります。ここでは二人暮らしにかかる食費の目安を紹介します。
二人暮らしで食費が2万円未満という人もいますが、この金額は親戚などから米や野菜がもらえる、勤め先から食品を格安で譲ってもらえるなどの場合のみ可能です。
一般的に、4万円未満なら優秀ですが、6万円を超えると少しかかりすぎだと言われています。まずは月4~5万円に抑えてみて、余裕がありそうなら3万円台を目指すといいですね。
また、手取り収入に応じて食費を決めるという方法もあります。その場合は、手取り収入の15%程度を目安に考えるといいでしょう。たとえば、二人の手取り月収の合計が30万円なら、食費は45,000円程度までに抑えるとOKです。手取り月収の合計が40万円なら、食費は6万円程度になります。
すぐに実践できる!二人暮らしの食費の節約ポイント
「1か月の食費を計算してみたら、思ったより多かった」という人は多いと思います。そこで、すぐにできる食費の節約ポイントを紹介します。食事は栄養バランスも大切なので、無理に食費を削ろうとはせず、できることから徐々に始めていきましょう。
外食を減らす
外食はやはりお金がかかるので、外食を減らすだけで食費を減らすことができます。たとえば1回の外食が2,000円、二人で4,000円だとしても、1週間のうち3回外食をしていたら、それだけで月48,000円です。
もちろん息抜きは大切なので外食を完全になくすより、月に何回まで、予算は月にいくらまでと決めておくといいですね。または、外食を完全になくし、少し高めのお肉や魚を買って家で調理をする、居酒屋で飲むのではなく家で飲む、など工夫するのもいいかもしれません。
二人で話し合って、無理なく外食を減らしていきましょう。
お弁当とマイボトルを持参する
飲み物の出費は意外に多いものです。たとえ1回の出費が数百円だとしても、毎日買えばそれなりの金額になります。120円の飲み物を月20日買ったとしたら、2,400円です。二人それぞれで買ったとしたら倍額の4,800円になります。
家でお茶やコーヒーをマイボトルに入れて持参すると、お茶やコーヒーの費用はかかりますが月に数千円は節約できますね。
また、お弁当を持参するのも節約になります。もし、お昼のランチ代に1回500円かかっているとすると、月20日なら月1万円、二人なら月2万円です。500円ではなく700円なら、月20日だとしても二人で月28,000円もかかってしまいます。
毎日お弁当を作るのは手間がかかり面倒ですが、まとめて料理を作って小分けに冷凍しておくとお弁当が楽に作れるので便利ですよ。
不要な食品は買わない
買い物に行くと、セールや特売などでお得な値段のお肉や魚、野菜、お菓子などが売っていますよね。ついつい買ってしまうという人が多いと思いますが、そういった商品は買わないようにしましょう。
誘惑に負けて買ってしまうと、知らず知らずのうちに食費がかさみます。目的のものだけを買うようにするか、それが無理ならまとめ買いをして買い物に行く回数を減らしましょう。
また、冷蔵庫の中身をちゃんと確認せず、同じものを買ってしまう人も多いと思います。使い切れればいいのですが、腐らせてしまったり使い切れずに捨ててしまうこともよくあります。
せっかく買ったものを使わずに捨ててしまうのはもったいないですよね。まずは冷蔵庫の中身をチェックして、何を買うのか決めてから買い物に行きましょう。
二人暮らしにかかる理想的な光熱費は、手取り収入の5%
二人暮らしの光熱費は、住んでいる地域にもよりますが、おおよそ月2万円程度だと言われています。そしてその内訳ですが、約50%が電気代、約25%がガス代、残りの25%が水道代です。
つまり、1か月のおおよその光熱費は次のようになります。
- 電気代 1万円
- ガス代 5,000円
- 水道代 5,000円
もちろん、この金額は目安なので、季節や住んでいる地域によって増減します。とくに電気代は、春・秋の場合は6,000円ほどでしょうが、夏や冬の時期は1万円を超えてきます。また、北に行くほど電気代が高くなる傾向になります。あくまで目安として参考にしてくださいね。
なお、手取り収入に対する光熱費の理想的な割合は、手取り収入の5%とも言われています。仮に、二人の手取り月収の合計が30万円なら、光熱費は15,000円程度が望ましいということです。
実際にかかっている光熱費の年間平均が月2万円程度なので、手取り収入の5%に近づけるためには、これから紹介する光熱費の節約ポイントを参考にしてくださいね。
すぐに実践できる!二人暮らしの光熱費の節約ポイント
光熱費は平均して月2万円ほどかかると紹介しましたが、「予想以上にうちの光熱費が高い!」という人もいらっしゃるはず。そこで、すぐにできる節約ポイントを紹介します。
使わないならコンセントは抜いておく
電気代の割合の中で、待機電力は3~5%だと言われています。毎月1万円の電気代なら、待機電力は毎月300~500円かかっていることになります。たった300~500円ですが、塵も積もれば山となる、です。コンセントを挿したままにしているだけで、年間では3,600~6,000円かかることになります。
すぐにできる節約術なので、コンセントはこまめに抜くようにしましょう。
料理は中火で調理する
実は一番効率のいい火力は中火だと言われています。強火のほうが効率はよさそうですが、フライパンや鍋からあふれた火は実はあまり意味がありません。
節約のために中火で調理するようにしましょう。
エアコンの設定温度を1度変更する
一般財団法人省エネルギーセンターによると、夏のエアコンの設定温度を27度から28度に変更すると約670円の節約になるそうです。また、冬の設定温度を21度から20度に変更すると、約1,170円の節約になるとされています。
参考:https://www.eccj.or.jp/dict/pdf/03_04.pdf
暑さ、寒さに合わせて服を調節するか、扇風機やサーキュレーターをエアコンと一緒に使うと、設定温度を変更しても快適に過ごせますよ。
また、エアコンはこまめにON、OFFを繰り返すより、つけっぱなしのほうが消費電力がかからないと言われています。エアコンをつけたときに一番電力がかかるからです。そのため、家に人がいる時間が多いのであれば、つけっぱなしのほうがいいかもしれません。
まとめ
食費は手取り収入の15%程度、光熱費は手取りの5%ほどに抑えるのが理想的です。具体的な金額でいえば、食費は3~4万円、光熱費は平均して月2万円以下を目指すといいですね。
今回紹介した節約ポイントはすぐに実践できるものばかりです。ぜひ試してみてくださいね。
ですが、無理な節約は禁物です。節約しすぎてケンカになっては意味がないので、無理のない範囲で徐々に節約していきましょう。