「AIに運用してもらえるロボアドバイザーを使ってみたいけど、安全なのかな?」
「ロボアド大手のウェルスナビでは、どの位の利回りが期待できるんだろう?」
など、資産運用の第一歩としてAIに運用してもらえるロボアドバイザーを始めてみたいと思っている一方で、安全に運用できるのかどうか心配なのはあなただけではありません。
ロボアドバイザーは新しく出てきたばかりの金融サービスであるため、いくら「AIに資産運用してもらえる」と言われても不安に思ってしまいますよね?
今回は、預かり資産3000億円、口座数34万口座(2020年10月9日時点)のロボアドバイザー大手ウェルスナビの利回りやリスクについて徹底解説していきます。
ウェルスナビを徹底解剖して、ロボアドバイザーを始めるかどうかを判断していきましょう!
目次
ロボアドバイザー大手のウェルスナビって?
「そもそもロボアドバイザーってどういう金融サービスなの?」「ロボアド大手のウェルスナビって?」という疑問を解決しておきましょう。
そもそもロボアドバイザーって?
「そもそもロボアドバイザーってどういうサービスなの?」という疑問を解決しておきましょう。
ロボアドバイザーは、近年登場したばかりの、AIが資産運用をしてくれる新しい金融サービスです。
資産運用の代表格としては、株式投資や投資信託があります。
ただ、株式投資を自分の手でするには、「どの銘柄を買えばいいのか?」「銘柄のポートフォリオはどうすればいいのか?」など、投資初心者にとっては難しいことが多く、自己資金を融かしてしまうことにもなりかねません。
投資信託は、運用を委託する投資ファンドを選択するだけでよいため、自分自身で銘柄やポートフォリオ構成を行う必要はありません。
ただ、投資信託は数が多いため、株式投資に比べると運用に必要な知識や経験は少なくて済むものの、「どの投資信託を選べばいいのか?」を判断するには、投資信託ファンドに関するある程度の知識が必要になってきます。
今回注目するロボアドバイザーでは、「どのような運用をしたいのか?」という質問に答えるだけで、運用商品の選択から運用まで全てをAIに委託することが可能であるため、株式投資や投資信託で必要となるような金融知識は必要ありません。
ロボアドバイザーは、金融リテラシーがない人でも運用が可能な、人生100年時代の資産運用方法なのです。
ロボアド大手のウェルスナビって?
「ロボアドバイザーは金融リテラシーのない人でも簡単に運用を委託できるサービスだってことは分かったけど、ロボアドバイザーサービスを手掛けている業者は本当に安心なの?」と不安に思ってしまいますよね?
現在、ロボアドバイザーサービスを手掛けている金融業者としては、「ウェルスナビ」や「楽ラップ」、「THEO」などが知られています。
この中でも、ロボアドバイザーサービス最大手となっているのが「ウェルスナビ」です。
ウェルスナビは、預かり資産3000億円、口座数34万口座(2020年10月9日時点)を突破しており多くの人が利用している安心感があります。
ウェルスナビでは、5つのリスク許容度の中から1つを選ぶだけで運用を開始することができ、10万円からの少額投資や、毎月の自動積立にも対応しており、全ての操作をスマホアプリから簡単に行うことが可能です。
なお、ウェルスナビの手数料は、年間運用額の1.00%(税抜)となっています。例えば、年間100万円を運用した場合には、10%の消費税込みで1万1,000円となります。
これはウェルスナビに限ったことではありませんが、ロボアドバイザーサービスの手数料は、株式投資と比べると比較的高額になっている点には注意しておきましょう。
ウェルスナビの利回りについて徹底解説!
「ロボアドバイザーを利用するには、最大手のウェルスナビが安全で便利なのは分かったけど、ウェルスナビで運用したらどの位の利回りが期待できるの?」と疑問に思ってしまいますよね?
ウェルスナビでの運用方法と、その利回りについて抑えておきましょう。
ウェルスナビでは5種類のリスク許容度から運用レベルを選択できる
ウェルスナビの利回りについて見ていく前に、ウェルスナビでの運用方法について抑えておきましょう。
ウェルスナビでは、利用者が希望するリスク許容度に応じて5段階の運用レベルを選択することが可能です。
「あまりリスクは取りたくない」という場合にはローリスク・ローリターンの「リスク許容度1」、「リスクを取って運用したい」という場合にはハイリスク・ハイリターンの「リスク許容度5」、その中間がいいなら「リスク許容度3」を選択することになります。
リスクが大きければリターンも大きくなるという投資の鉄則通り、ウェルスナビでの利回りは、「リスク許容度5」が最も大きくなり、「リスク許容度1」が最も小さくなります。
この点を抑えておいた上で、ウェルスナビの利回りを見ていきましょう。
ウェルスナビの利回りを徹底解説!
多くのロボアドバイザーサービスでは、運用利回りを公開していませんが、ロボアド大手のウェルスナビでは運用実績を公開しています。
ウェルスナビで2016年1月から2019年9月まで運用していた場合の円建てでの利回りは次の
表のようになっています。
リスク許容度 | 累積元本額(円) | 資産評価額(円) | リターン |
---|---|---|---|
1 | 232万 | 254万 | +9.3% |
2 | 232万 | 263万 | +13.4% |
3 | 232万 | 268万 | +15.6% |
4 | 232万 | 273万 | +17.8% |
5 | 232万 | 275万 | +18.7% |
※引用:「WealthNaviの運用実績」(https://www.wealthnavi.com/performance)より
全てのリスク許容度において「リターン」がプラスとなっているのが分かりますね?
ただし、これは約3年間に渡って運用していた場合のものであるため、3年分の手数料として3%を引くと、実質的な運用利回りは次の表のようになります。
リスク許容度 | リターン(2016年1月~2019年9月) | 実質利回り |
---|---|---|
1 | +9.3% | +6.3% |
2 | +13.4% | +10.4% |
3 | +15.6% | +12.6% |
4 | +17.8% | +14.8% |
5 | +18.7% | +15.7% |
手数料を差し引いても、3年間で+10%以上の利回りを実現できていることが分かります。また、1年あたりに換算しても年利回り+3~4%以上を実現しています。
ウェルスナビで運用するときの注意点
最後に、ウェルスナビで運用する場合の注意点について抑えておきましょう。
ウェルスナビを始めとするロボアドバイザーサービスは、長期の積み立て投資による資産形成を目的としたものです。
このため、短期的な運用成績に振り回されないことが非常に重要です。
現に、2018年10月から2018年12月に掛けては米中貿易摩擦による世界株安に見舞われたこともあり、2019年9月時点での過去1年間のウェルスナビの運用利回りは次のようになっています。
リスク許容度 | 過去1カ月 | 過去6カ月 | 過去1年 | サービス開始から |
---|---|---|---|---|
1 | +1.0% | +2.2% | +2.0% | +12.0% |
2 | +1.6% | +2.2% | +0.9% | +18.9% |
3 | +2.2% | +2.1% | -0.3% | +23.3% |
4 | +2.5% | +1.9% | -1.4% | +27.6% |
5 | +2.9% | +1.3% | -2.5% | +30.2% |
※引用:「WealthNaviの運用実績」(https://www.wealthnavi.com/performance)より
短期的には利回りがマイナスになったとしても、長期でプラスになることを期待した上で辛抱強く運用することが、ロボアドバイザーでの資産形成を成功させるためのポイントです。
まとめ
今回は、ロボアドバイザーサービス大手のウェルスナビの利回りについて見てきました。
ウェルスナビの運用利回りは、2019年9月時点の直近1年間ではマイナスとなっていますが、これは2018年10月から12月に掛けて米中貿易摩擦による世界株安に見舞われたことが影響しています。
ロボアドバイザーは、長期の積み立て投資による資産運用を目的とした金融サービスであるため、短期的にマイナスになったとしても長期的な視野に立って続けていくことが重要です。
ウェルスナビで運用していて短期的にマイナスになったからといって、そこで解約してしまうのではなく、長期でプラスになることを期待して続けることが、ロボアド運用を成功させるためのポイントです。
また、長期で続けることに加えて、積み立て投資をして運用額を増やしていくこともロボアドバイザーで資産形成するために必要なこととなります。毎月1万円でもよいので、積み立て投資もしてみましょう。
ロボアドバイザーでの資産運用を成功させるポイントを抑えた上で、ウェルスナビでの運用を検討してみてはいかがでしょうか?